| |
1990年代以降、ものからこころへ、量から質へと社会の価値観が大きく変化し、また多様化してきました。今般の三位一体の改革に見られるように、国の行政システムも、これまでの官僚統治・中央集権型から、市民自治・地方分権型へと大きく舵が切られようとしています。
2004年度は、国と地方行政間の権限や財源委譲を中心とする改革がなされますが、一方で、個性的で自律的な地域社会の形成に向けて、さまざまな課題解決を市民自らが担おうとする市民自治の機運も熟してきました。今までの“お任せ、お願い住民”から、“責任を伴った活動ができ、各セクターとも協力し合って解決を図っていく、自主的で真に自立した市民”へとの変革が迫られています。
このような社会の動きの中で、川西市でも、公益的な活動に主体的に取り組んでいる市民活動団体の拠点として、その活動を支援し活発化させるため、また、市民活動に関する情報を一箇所に集約するために、2002年6月9日、川西能勢口駅前に川西市市民活動センターが開設されました。
センター開設時は、市民の委員からなる「市民活動センター委員会」が、センターのソフト面の事業運営に積極的に関わってきましたが、もっと迅速で具体的な事業運営の必要性を感じ、その中の有志メンバーで、“市民にできることは市民の手で”を合い言葉に、2003年6月21日、「川西市市民活動センター『市民事務局』」を立ち上げました。『市民事務局』は、市民の目線を持った組織ならではの事業に、市民活動団体、行政、企業と協働で取り組んできました。
そして『市民事務局』としての1年半の活動の中で顕在化してきたさらなる課題に対し、より能動的にNPO・市民活動団体、行政、企業、研究機関と協働して事業運営していくため、かつ、市民の視点を保ちながらともに成長し続ける“地域に密着した中間支援組織”として社会的に認知されるために、この度、NPO法人設立を決意いたしました。
川西市は兵庫県の東端に位置し、主たる生活圏は大阪というベッドタウンのまちですが、交通機関・日常生活至便という利便性と、自然の豊かさとを併せ持っているまちでもあります。その川西らしさを市民自治の心意気をもって活かし、市民活動の情報の収集や提供事業、市民活動団体の創設・運営のための相談・支援事業、市民活動の社会的基盤整備のための啓発事業などを展開して、生き生きとしたまちを皆でともに手を携えて育んでいきたいと思います。 |
|
|
